新型インフルエンザワクチン、今日も迷走

先ほど寝ようと思っていたら見つけてしまったニュース。
「新型ワクチン、1回接種ダメかも…厚労省再検討」http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20091019-OYT1T01225.htm?from=main1とか、
「新型ワクチン1回接種、当面は医療従事者限定」http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20091019-OYT1T01225.htm?from=topとか、
「ワクチン1回接種、妊婦らはなお調査 厚労政務官http://www.asahi.com/national/update/1019/TKY200910190441.htmlとか。
新型インフル:ワクチン接種回数見直しも 専門家指摘」
http://mainichi.jp/select/science/news/20091020k0000m040114000c.htmlとか。
この記事を全部読むとその表現に微妙な差があるのがわかります。朝日の記事をさらっと読むと「専門家」が出した意見を「政治家」の足立信也政務官がひっくり返したように見えます。しかしこのあたりの詳しいニュースの実態はロハスメディカルによると「筑波大医学部助教授から政治家に転進した足立信也政務官は、専門家会議の議論の過程を知り「科学者の端くれとして断じて許せない」と激怒した」というのが実情。
昨日のエントリーにも書いたようにこの1回打ちOKの結論を出した「専門家」とやらには感染症の臨床医が一人も入っていないところがスゴイ。
さらには、そのデータの読み方もほとんど「まず結論ありき」だったことがこういう騒ぎの根源になっています。

ちなみに今夜のやっぱり止めておこうということになった再検討のメンバーは、「16日にも出席していた田代眞人氏、尾身茂氏に加え、舛添要一厚生労働大臣のアドバイザーを務めていた森澤雄司・自治医大病院感染制御部部長、森兼啓太・東北大大学院講師、岩田健太郎・神戸大大学院教授の3人。」(ロハスメディカルの記事「新型インフル ワクチン接種方針めぐって緊急ヒヤリング」より)の模様。昨日の会議に出ていた二人が今日はどういう主張をしたのかがとても興味深かったりします。「このデータから科学的に昨日のような結論は出ない!!」と他の人たちに責められたと予想しますが・・・。