「奴隷」医にも人権が認められる時代がくることを望みます。

「医師の交通事故死「過労が原因」と鳥取大に賠償命令」というニュース。本当に今年は全国区となることの多い鳥取大学病院。しかしこのニュース、ボロボロになるほどこき使われている大学院生には給料が支払われないままだということにまったく触れられていない点が大きな問題と思います。
 大学病院に対して医師の供給源といった表現がよくなされますが、そういう形で「供給」される中にはこういった大学院生が多く含まれています。週に100時間の労働ということは1週間で労働基準法的には60時間以上の過剰労働。このまま行けば月に240時間の時間外です。これらの大学院生は、大学からの指示でアチコチにバイトに行っているので実際の労働時間がどれだけなのかはまったく把握されていないのです。
 こういった大学院生にたいする仕打ちを続けている限り、大学病院に帰りたいと思うヤツはいなくなるでしょう。この事例にまともに対応してこなかったことも鳥取大学病院に研修医が集まらなくなっていることの一因ということはないでしょうか?