腹の立つ話

 介護保険の対象者は65才以上、脳血管障害などの特定疾患でも40才以上です。この年齢に達していない患者さんはいわゆる要介護状態となっても介護保険は使えません。
 これらの患者さんの介護サービスについては身障制度を使うわけですが、このところ話題の不正受給の影響なのか、やたらと時間がかかります。これまで問題なく通っていた身体障害の診断書がガンガン突っ返されてきます。曰く、経過の記載が不十分、曰く症状固定しているかがはっきりしないなどなど。この間に至っては脳幹の病変で体幹失調の患者さんの診断書でROM制限もなく、筋力低下も軽度なのでダメといわれた日には呆れてものも言えません。
 今、急性期の入院期間はどんどん短縮され、回復期の期間も短縮されてきています。これらの若い患者さんの在宅介護を可能にする上で身障制度の活用は必須条件なわけですが、こちらは判定が出るまで延々と待たせます。11月に申請した手帳が「今日、連絡がありました」って・・・
 「もう入院期間の期限が来る」と家族が訴えたら福祉の窓口の人に「じゃあ、どこかの施設にでも入ったら・・・」みたいなふざけたことを言われたそうです。どうやって家庭復帰をするか、どうやって社会復帰をするか、を考えるのが仕事じゃないのー!!