敢えて言う、回復期を馬鹿にするな!!

 「舞鶴市民病院」というのは僕くらいの年代の内科の医者にとってはある意味あこがれのブランドでした。(少なくともうちの大学では)夏休みに実習に行くのはみんなマジメに勉強してる奴らばっかりだったし、今まさに求められているGeneralistを養成するということでは間違いなく全国屈指の場所でした。その舞鶴があっという間に没落し、医療崩壊の聖地の一つにまで数えられるようになってずいぶん経ちますが、こんな記事が。「赤字改善へ効率化 舞鶴市民病院、新たな方針」効率化するんだ・・・なんて暢気に読んでいると回復期を行っているものには気になる言葉、「リハビリなどの回復・慢性期医療に軸足を置き、療養病床の運用を23床から48床へ拡充する。」とのこと。ふーん、回復期やるんだ・・・なんて思って、病院のホームページを見ると。。。PT2人、OT1人そのうえ、彼らは訪問リハビリも行っている様子。一言言いたいのは、「リハビリを舐めるな!!」ということ。本気で患者を回復させる気があるのか疑いたくなります。医療者として「回復期」の医療を行うというのなら、それだけの人員を配置して患者を良くできる体制を作ってみせろ!!と言いたいです。

 さらに入院患者は年平均33人でしかないのに年間9億6000万円の補助って1日あたり、1ベッドに8万円近くもつぎ込んでいることになります。はっきりいって1ベッドでこれだけのお金を稼ぎ出す医療機関はほとんど無いはず。急性期のばりばりの医療を行っている病院でも1ベッドあたりの日当点は5万円くらいまででしょう。いったいどうやったらこれだけの赤字が作り出せるのか?不思議になってしまいます。
 ということで昼休みをつぶしてこの病院のHPを見て回ると・・・薬剤師さんが5人、検査技師さんが5人、放射線技師さんが4人・・・入院患者33人の病院でどれだけ仕事があるのか、僕にはわかりませんが・・・想像を超えた世界がそこにはありそうです。