要介護認定・・・

id:zundamoon07先生のBlogにこの春の介護保険の問題点が載っています。http://d.hatena.ne.jp/zundamoon07/20090216/1234787756
今の要介護認定でさえ、現実と解離していて苦しんでいます（今日も変更申請の意見書書類を作成しました）が、そこにADL評価としてはなんの役にも立たず、園田先生のFIMとの比較でほとんどADL改善としての評価指標として意味を持たないことを酷評された日常生活機能指標＝看護必要度と同じような視点で新たな介護認定基準が作られていると言うことです。
　何より唖然とするのは完全寝たきりで動けない人は「移動」の項目で介助がされていないので「自立」となるという話。
　先週の研究大会においても急性期病院から回復期に転院してきた際の「看護必要度」評価について、本来するべき「看護」をしていないせいで点数が下がっているという例が山ほどあるという事が問題となっていました。本来経口摂取するべき症例をずっと無意味に点滴で栄養していると食事項目は「自立」となりますし、奥さんがずっと付き添って食事や更衣、移乗をしていたり、本来行うべき更衣動作をしなかったら全部「自立」と評価するというこの評価法のせいで「看護師」が不足してほったらかしにすると「日常生活機能指標」が改善するという恐ろしいモノが介護の世界にも使われるのかと思うと・・・・ゾッとします。