オバマさんの顔を見ながら臨床研修医制度を考えてみる

 医師を地方に配置しろ、とか、都会に集まるのを制限しろ、とか、昔の医局制度に戻せ、とか、いろんなことが「マスゴミ」さんで言われています。そんな中、オバマさんの顔を見て思ったこと。
1.医局制度の崩壊はある意味「奴隷解放」みたいな側面もあった
2.これまでこの「奴隷さん」を前提に仕事をしていた所=大学病院が立ち行かなくなった。
3.またその「奴隷さん」を前提にあぐらをかいていた地方の公立病院が身動きできなくなった。

という流れかな・・・と。

宮崎の延岡病院は医療崩壊の最先端を行くような病院です。
なんといっても2003年という新臨床研修制度の始まる前にすでに麻酔科医の全員退職という事態をやらかした病院です。昨年も循環器科と消化器内科、眼科の医師の集団退職、そして今年は神経内科と腎臓内科がいなくなるという非常事態に。
 この病院の医師不足の原因はけっして臨床研修制度のみではないわけです。その待遇改善(給与を増やす前に過重労働をなんとかしないと・・・)を行うことが必須のはずですが、どうやらそういった方策は十分ではなさそうです。

もう「奴隷解放」は進んでいます。もう「コットンファーム」でこきつかわれる「黒人奴隷」はいなくなりました。未だにその奴隷時代に戻したいと言っている「農場主=大学教授」と「そのおこぼれに預かっていた人々=公立病院」は次の時代を生きていく方法を考えなければならない時代が来ていることを理解すべきでしょう。