「患者の入り口の議論をしたときには、必ず出口の議論をしなければならない」のですが。

 キャリアブレインの記事の中の言葉。「脳卒中連携搬送、患者の行き場は?」という記事です。救急搬送が断られるのは救急医療を担う医療機関が不足、疲弊していると言うこともありますが、救急ベッドをふさいでしまったまま次に行けなくなっているという、ポスト救急医療ともいえる部分が未整備のまま見切り発車的に経済的な部分から強烈な切り捨てを行った医療政策の象徴として現れているのです。
 けして今のままの社会的入院が善だとは言いませんが、社会的入院せざるを得ない状況にしてしまったこれまでの医療体制、福祉体制を放置したまま、そして新たな制度を作っては2,3年ごとにかけたはしごを外していくような制度運用でまともな整備が進んでいくはずはないのです。回復期は今施設基準を甘くした(専従医師が不要になった)ことから一気に増える気配を示しています。そして次はポスト回復期でみんなが困る時代がくるのでしょうか?