[医療阪南市は舞鶴の愚を繰り返すのか。

 阪南市立病院はいったん入院を取りやめることになっていたのが、「阪南市立病院が医師確保にめど 一部で入院継続の方向」http://www.asahi.com/kansai/sumai/news/OSK200802210104.htmlということになったというニュースがありました。「入院診療の休止が大幅な収益悪化を招くことから」ということでしたが、???という感じ。「収入」減は間違いないですが、「収益」は収入ー支出の筈。どう考えてもほんの10人ほどの入院を見ることが病院が収益的にプラスになるとはとうてい思えないのです。
 3/18の朝日新聞の記事http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200803170121.htmlによると、「市は外来診療だけの状態が1年間続けば、累積赤字が市税収入の5割に相当する約31億円に膨らむ、と試算していた。現在74人いる医師以外の常勤職員を19人まで減らすことを前提とした数字だった。」とのこと。74人の職員数で10人ほどの入院患者では、どうみても黒字にはならんでしょう。どんなにがんばってもここから出てくる収入はしれているはず。現時点では手術もできないでしょうから、500万もいけばいいところでしょう。どう考えても試算より55人増となった人員アップ分の収益は得られないでしょう。そもそも土日の当直料12万、平日6万〜ということですが、これを全部バイトで賄うと週54万x4週で216万・・・机上のいい加減な計算ではありますが、すでに4割以上が消えますし。
 内科医全員退職から病院として全く成り立たなくなっているのに職員はずっといるという舞鶴状態が目前のように思います。そしてそのツケを払うのは・・・