「拒否」の理由・・・

 読売新聞には「搬送患者死亡、2センターで消防本部からの専用電話不通」http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080104-00000004-yom-sociという記事が。その内容はというと「関西医科大付属滝井病院(同府守口市)では、高度救命救急センターの当直医が所持する緊急連絡用の携帯電話に午後10時43分から10分間に4回着信があったが、患者の治療中だった医師がマナーモードにして上着のポケットに入れていたため、気付かなかったという。」まるで、ホットラインを無視していたかの表現です。しかし現実には「2人の医師が当直していた関西医大滝井病院は「心肺蘇生(そせい)の処置中で電話に出られなかった」と話した。医師の携帯電話にかかるホットラインもあるが「処置中で気付かなかった」という。」つまり、CPA中っていうことです。必死で心臓マッサージをしている最中(ほとんど全身運動です)に携帯に出なかったと怒られているなんてこんな理不尽なことはありません。
 おそらく、この新聞記事が出てすぐ、その日の当直医に呼び出しがかかり、この時間帯に何をしていたのか、とか、なんで受け入れを断ったのか、などと問いただされたりしたんでしょう。そういうエライ人は、暦通り年末年始は休みで、夜間の緊急呼び出しなんて無いんでしょうね。必死で真夜中に働いていた人たちにこういう仕打ちをすると、した人は忘れてしまいますが、された人は決して忘れません。そして黙ってその場所から立ち去っていくのです。大阪府南部は昨年から各地で阪大の医師引き上げの影響で深刻な医師不足が起こっている地域です。さらにこの状況に拍車がかかることが予想されます。