在宅支援診療所・・・

読売新聞の記事「在宅療養支援診療所、3割が「看取りゼロ」」http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071027it01.htm
僕の実感ではもっと低いかんじでしょうか。(少なくとも松江では)松江市内に34件の在宅支援診療所がありますが(WAM NETでの検索結果)すくなくともこのうちの何件かは夜中に診てくれない(すぐに病院の救急に行けというだけ)ところの名前も並んでいます。
看取りが進まないという批判が数多くでています。しかし、これは決して医者側の問題ではなく、患者側、社会側の問題なのです。家で最後まで看取ることの大変さについてのフォローなしに、最後の数日間の医療費がかかることを批判し、「在宅で死ねば安上がり」と言わんばかりの論調ですが、在宅であっても、死ぬ直前の「介護負担」は確実に増加します。在宅支援診療所をどれだけ増やしてもこの「介護負担」は軽減しません。(だって医者はそんなことできないから)。これを全部家族に頑張らせるようなやり方は、これからの日本では通用しません。介護している人が高齢者だったり、要介護者だったりしているんですから。

だんだんよ、涙がでるほどうれしいで―介護最前線の看取りケア

だんだんよ、涙がでるほどうれしいで―介護最前線の看取りケア

「だんだんよ、涙がでるほどうれしいで―介護最前線の看取りケア」

これは、僕が勤務している病院の法人がこれまで行ってきた看取りに関してまとめた本です。いろんな事を考えさせてくれた1冊です。人が死ぬと言うことをどうとらえていくのか、よく考えていかないといけません。