何もできませんが、この一文だけは!!「私は大淀病院の産婦人科の先生を支持します」

40年近くにわたり、地域の産科医療に貢献されてきた医師を、その過酷な勤務状況を見ずして、一方的な立場からの報道しかできないのでは、マスコミとは言えないでしょう。それはまるで「財テク」などと囃したててバブル崩壊してからは、まったくその事は言わなかったのに、また株価が上がり出すと「ヒルズ族」などと持ち上げ、今度は逮捕者が出るとまさに手のひらを返したように批判しまくるという脊髄反射だけでものを言っているとしか言いようのないものと同じなのでしょうか。小学校の授業でも「相手の立場になってものを考えましょう」なんてことを習うわけです。そして論理的思考、証明なんてことを行っていくわけです。
 そもそも交通事故などの場合と異なり、このお医者様がこの患者さんをベッドから落としたせいで出血を起こさせたというのではなく、「病気で」脳出血を起こしたわけです。そしてその結果として患者様が亡くなったのです。命を救うことは100%無理であったとは言いませんが早く処置できれば必ず助かったなどということはあり得ません(100%なんてことは誰にも言えない)。どんな治療にもある一定のリスクがあります。血腫除去をしなければ救命できなかったような大量出血であれば、救命できてもそのまま意識が戻らないなどの重大な後遺症を残すことは確実でしょう。もしそうなっていたらやはり裁判を起こすのでしょうか?
 マスコミはこの事件をこれだけ大きく扱い、奈良県南部の産科医療を完全に崩壊(南2/3にはお産のできる病院はゼロ!!)させたわけですから、真剣に科学的に検証して特集して欲しいです。決してお涙頂戴の「かわいそう」なんて感情論に走らず、どの時点でどういう判断が可能で、そうすればどうなったのか。自分がジャーナリストであるという誇りのある人が日本にもいて欲しい今日この頃です。