医師の定員を減らしたのは間違いでした。と認めることから全ては始まる

朝日新聞の社説「医師の確保―医学部の定員を増やせ」http://www.asahi.com/paper/editorial20070624.html#syasetu2
厚生労働省も政府もまず、医師の需給見込みを間違えたということを率直に認めないと全ては始まらないのです。各地の病院で不足しているのは「研修医」ではなく、バリバリ働く30台の医者なのです。そしてその30台の医者が不足している原因は今から15年くらい前から急速に進められた医学部の定員削減の影響です。多くの企業でバブル崩壊後の採用人数削減の影響で団塊の世代の退職後に会社を支える技術者が足りなくなって大変だ!!というニュースがあります。今病院で起こっていることはまさにそれと同じことなのです。
新研修医制度は最後の最後に一蹴りを食らわせただけで、その原因は間違いなく医師の育成をさぼったことにあるのです。そして今研修医を僻地に送るという無意味な制度を作り出そうとしているわけですが、研修医を指導し、育てることなしに、彼等を安価で取り替えのきく戦力と考えるのは頭の悪い役人が机の上で行っている数合わせゲームでしかないのです。