医療崩壊・・・

 医療崩壊が言われるようになってずいぶん経ちます。勤務状況の厳しい勤務医を避け、仕事の「楽」な眼科などに流れ、都会に集中しているのが原因ともっともらしくTVや新聞で語られている。しかしこのところの報道を見る限り、都会であっても決して医者は足りていないのだ。神戸西市民病院は医師不足で夜間の救急外来を閉鎖しているし、大阪大学は200ある関連病院を20にまで減らすといっている。都立墨東病院産婦人科医師不足で閉鎖や分娩制限が行われている。この病院は東京の周産期医療の中心的な病院の一つであるにもかかわらず、である。勿論隠岐病院の産科は再び閉鎖の危機に見舞われているし、島根県西部や山間部ではすでにお産は地元では出来ない状態となっている。必要とされる医師の数を見誤ったことを未だに認めようとしない厚生労働省のお役人(医師免許を持っているひとも案外いる)の皆さん、まず隗より始めよということで、率先して3年間くらい僻地に行ってみませんか?