回復期に一部リハ包括の道が開いた

今春の診療報酬改定の個別項目が明らかになりました。(点数はまだだけど)
今回の改定、リハビリテーション関連で最も大きな出来事はなんといっても回復期リハ病棟の個別訓練に一部包括化の波が押し寄せてきたこと。運動FIMの改善率を用いていますが、中医協の最初の資料ででてきた単位あたりのFIM改善であったのが1日あたりの改善になっているところは興味深いところかもしれません。ついでに疾患ごとの特性を考えてなのか、入院日数を算定上限日数で除した値を分母にする所も注目すべき点。整形疾患中心のところのほうが若干不利になるかも。
しかし、これまでほかは全て包括でリハのみ出来高算定というのが特徴だった回復期リハ病棟に一定水準以下のアウトカムという縛りはあるとはいえ、一部に包括が導入されるというのは、今後の診療報酬改定が2年おきに行われていく中で、さらに包括化が進行する可能性は十分にあると思われます。
1日3時間のリハ実施という世界標準のリハ量を投下できるところが回復期リハ病棟の特徴でしたが、これが損なわれていく可能性も。今後注視していく必要がありそうです。