うがい薬のみを処方するのは名医か

http://www.cabrain.net/news/article/newsId/41723.html
中医協】うがい薬の扱いで反対意見続出- 単独処方の保険適用除外、再度検討へ
うがい薬単独の処方の場合には保険適用外にする、という意味のわからんもの。じゃあ、そのうがい薬にシップ薬とか一緒に出せばOKなの?とかツッコミどころは満載だったり。そもそもうがい薬にはなんの効果も無いという論文も出されているという事実は、この中医協では問題にされていないようです。うがいなし、水道水でのうがい、イソジンでのうがいの3群での調査で、上気道炎感染率がもっとも低かったのは水道水でのうがいで、イソジンを追加すると水道水のみよりも感染率が上昇し、うがいなし群と同等となることが報告されています。ヨードの粘膜障害が原因ではないかと考察されています。

しかし、なんでうがい薬なのか?という疑問もありましたが、
http://www.m3.com/iryoIshin/article/188210/?pageFrom=m3.com 「うがい薬の保険外し、中医協で異論続出」を読むと、
行政改革推進会議では、うがい薬そのものを保険対象から外してはどうか」
という話が出ていたことが始まりのようです。うがい薬の有効性についてはどう考えても行政改革推進会議の人たちでは論議できそうにありません。しかし、もっと笑ったのは、
「しかしながら、「うがい薬の保険外し」は閣僚合意事項であり、それを踏まえ、国費が61億円削減できることを折り込んで2014年度予算案が閣議決定している。」
というこの閣僚合意事項という文字と、うがい薬で61億が削減できると思っていること。この試算をしたのは、きっととってもエライ東京のほうの大学をご卒業されたエリート官僚さんなんでしょうねえ・・・(棒読み)レセプトデータを解析すれば、うがい薬単独処方が全国でどれくらい行われているかはわかりますが、せめてそれくらいは調べてますよね・・・

まあ、会議でご発言されている医師、歯科医師の代表の方々が「医学的な判断に基づいたうがい薬の処方」をされているとのことですが、どのくらいのエビデンスに基づいた判断なんだろうかということはちょっと思ったり。