中医協の資料に「胃瘻等について」という文字が。

最近は一般紙などでも取り上げられる胃瘻の問題。トンチンカンな記事が多いのと、胃瘻=悪みたいな風潮の中、逆戻りして、経鼻経管を長期にわたって行ったりとか、中心静脈栄養にしてしまうとかいうわけのわからない対応が散見されているのを気にしていました。今日の中医協資料で「胃瘻等について」という項目が挙げられていて、朝からチェックしておりました。
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000031882.pdf
この資料の31ページから。
胃瘻が入ったらもうご飯が食べられないということではありません。胃瘻からの栄養投与で全身状態を改善させ、きちんとした訓練を継続することで、再び口から食べられるようになる患者さんは少なくありません。しかし胃瘻が入っているから、という理由で入院中に嚥下訓練をしてもらえなかったという在宅患者さんに出会うこともあります。論点として挙げられている項目は、
○ 胃瘻の造設前の嚥下機能評価の実施や造設後の連携施設への情報提供を推進 するために、どのような評価を行うか。
○ 一旦経口摂取不可とされた患者について、十分な嚥下機能訓練等を行い、高い割合で経口摂取可能な状態に回復させることができている医療機関における胃瘻閉鎖術や摂食機能療法の評価をどう考えるか。
の2つ。胃瘻を造設している消化器内科とVFやVEなどの嚥下機能評価を行うリハ科や耳鼻科との間の院内連携、急性期ー回復期間の病々連携に関することをどうすすめるか、注目していく必要があります。
2つ目の項目は、どういう基準でこれらを評価するんでしょう。他のリハ点数に比べて、低いままとなっている摂食機能療法の評価が上がることにちょっとだけ期待しています。