「緊急時避難準備区域解除 深刻な医師不足、震災前から激減 福島」という産経ニュースの記事、
http://sankei.jp.msn.com/region/news/111001/fks11100102050000-n1.htm
に気になる表現が。
「医療現場からは「国の強制力がなければ医師拡充は期待できない」(南相馬市健康づくり課)と悲鳴が止まらない。」とのことですが、いくつか突っ込みどころが・・・
1.この地域、まさにあの「大野病院事件」の地元。ちゃんと医療をしていても逮捕されるところに行きたい医者がいると思うほうがどうかしているような・・・ちなみに福島県はこの事件で医師を「逮捕したケーサツカン」を表彰していますからねえ。
2.「国が強制力」を持って強制移住とは・・・旧体制のソビエトとか北朝鮮みたいな国になるべきということですか?
3.そもそもこの発言、「医療現場」じゃなくて、南相馬市健康づくり課とかいう「お役人さん」の発言?
4.ちなみに被災者健康支援連絡協議会によって全国の大学からの医師派遣が行われていますが、「岩手、宮城、福島の3県に派遣している医師は8人。」その理由は「医師に給与を払えないことを理由に、病院側が要請を取り下げた」こともあるという報道もされています。派遣側は震災支援としての体制は整えていますが、受け入れ側にはそれを受け入れる能力がないということです。十分な報酬を支払うことなく「強制配置」という形で医師を要求することにはどうしても違和感を感じざるを得ません。
5.そういえば何百億も使って福島県医大は「ハコモノ」建設を希望していたはずですが、そういう「無駄使い」を止めたらこの浜通りに医師を派遣できるのでは?