LEDは電力不足を救うのか

東日本大震災とその後の原発事故で電力供給不足から15%節電という掛け声が生まれ、いろんな節電商品が売れています。中でもLED電球は大ヒット中で、エアコンの温度設定と共に家庭の節電の目玉となっています。
しかし、今回の電力不足で何とかしたいのは、トータルの電力量のカットではなく、日中のピーク電力のはず。LED電球が活躍する一般家庭の夜の電力は余裕がありますから、現在日本が直面している電力不足問題の解決にはあまり効果がないはずです。

例えて言うなら、センター試験の直前に家庭科や保健体育の教科書を一生懸命勉強しているような感じ。むやみにデカイ大型テレビにエコポイントをつけていたのと同じで本来の目的がそもそもなんだったのかわからなくなっているんじゃないかと。当然夜間のエアコン使用をやめるのは本当にナンセンスなのですが、そういった事を伝える力が今の政府にも電力会社にも無いようで。