アイデアがあさってのほうを向いている・・・

「育て医師志望、中2からセミナー 県若手職員が提案報告」http://mytown.asahi.com/areanews/shimane/OSK201105170110.htmlより。
医師不足島根県が立てた計画なんだそうですが・・・「提案では、医師を志す子どもを育てることにも重点を置いた。高校2年生を対象にしてきた動機付けのためのセミナーを中学2年生から始め、医学生との交流などを通して関心を持たせる。」とのこと。「優秀な人材が県内に溢れていて、その子たちに医学部希望が少ない」という現状認識なら、そういう方策はあり得るかもしれません。しかし現実には医学部希望者は僕の母校の理数科には山ほどいます。下手するとクラスの半分くらいが医学部を希望していたり。
問題は「医学部希望者」が足りないのではなく、「医学部合格可能な学力」が足りないということ。ゆとり教育に忠実に従ってきた田舎の子供たちが、医学部受験では、そういうのは関係なく中高一貫教育で受験対策をしてきた都会の子供たちと競うことが要求されるわけですから、中2から対策をするのならそういった「セミナー」ではなくて、「医学部」に入れる学力をつける対策なのではないかと思うのですが・・・

ちょっと高校生に対して辛口のコメント・・・