エジプトに

 うちの義妹家族が行っているのですが、このところのデモやらなにやらで不穏な情勢。昨夜はとうとう外出禁止令も出たようです。FacebookTwitterなどがこのところの民主化の大きなうねりの原動力となっているということで、通信手段としてのインターネットと携帯電話をブロックするという方法にエジプト政府は出た様で、義妹との連絡手段は電話(それも固定電話)のみとなっています。カイロ市内にいる彼女たちにも十分な情報は行き渡らない状態のようです。
 かつて情報統制といえばマスコミのコントロール、政府をたおそうという人達はテレビ局を占拠するというのが定番だったわけですが、チュニジア民主化を起こしたのはラジオでもテレビでも、いわんや新聞でもなく、インターネットのSNSでした。広告料の劇的な減少だけでなく、今回のアラブ諸国の「革命」もこれらマスコミの力の衰えを象徴していると言うことができるかもしれません。世論を形成する力もすでに「マスゴミ」からネットへと移ってしまったということでしょう。

この数日間で死ぬまで続くと思われたエジプトのムバラク政権に何かが起こる可能性も否定できません。世界でもっとも古い文明をもつ国の一つでもインターネットによる「革命」が起こるのでしょうか。
カイロ発の国際便もストップしているという情報もありますが、多くの邦人がエジプトには在住しており、心配の種は尽きません。