病院の機能分化という観点から見て

「医療療養型に変更 救急も廃止へ 引佐赤十字病院」というニュース。
http://www.shizushin.com/news/social/shizuoka/20101031000000000013.htmより。
日赤まで救急医療を止めるというようなイメージでの記事でしょうか。しかしよく見ていくと、この病院が今まで「救急医療」をこの地域で担うべきであったのか、ということが見えてくるのではないかと思います。
この記事の中で「引佐郡唯一の公的医療機関」という記載があったので、この病院の地理的な位置をチェックしてみようとGoogle Mapでチェックしてみると・・・

わずか4.6kmのところに聖隷三方原病院があります。正直なところ、この位置にこれだけの総合病院がある状況でこの病院が救急医療を行う意味がないでしょう。ここでわずか3人の常勤医という状況にいたるまで「救急」の看板を下ろさずにいた事自体が間違いというのが率直な感想。ポジション的に見てもこの地域の後方支援病院の一つとしてどう機能させるのか、ということをもっと早く(10年くらいまえから)考えておかなければならなかったと思いました.