いったいいくらのお金が必要なの?

「再び選ぶ夏・暮らしの現場から:参院選/3 続く地方の医師不足 /岐阜」http://mainichi.jp/area/gifu/news/20100701ddlk21010038000c.html
というニュース。まあこの記事を載せているのは某変態新聞なので内容がイマイチなのはしょうがないのかも・・・
この記事で???となったところ。
以下引用
下呂温泉病院の山森積雄院長(61)は、かつて自民党政権が打ち出した「地域医療再生事業」に期待していた。地方の医療機能の強化などを目的とし、優秀な計画には100億円を交付するという内容だった。
計画には飛騨の医療圏も名乗りを上げた。山森院長も立案に参加し、目玉に「電子カルテの共有化」を掲げた。同じ医療圏にある約20軒の開業医と同病院のコンピューターをつなぎ、同病院の過去5年分の電子カルテを開業医が閲覧できるシステムだ。「検査の重複を減らして診療を効率化し、患者の医療費負担も軽減できる」と意気込んでいた。

このたったひとつの基幹病院の電子カルテを20件ほどの開業医からみられるようにするのにいったいどんなシステムでどんな費用をかけて作ろうというのでしょう。さらに記事は続き、

交付金は25億円に減額され、計画は泡と消えた。

ああ、この地域にはお金が来なかったんだ・・・と思って見ているとこの下呂温泉病院、17億円もの予算がこの地域医療再生計画から割り当てられていたりします。これ以上もっとクレということなんでしょうか・・・
さらにこの計画をぼーっと眺めていると、この病院の再整備には90億の予算が立てられていますが、ベッド数が230床の病院に90億ということは3900万/床というとんでもない建築費になっています。このあいだも話題になった十和田の超豪華病院とかPFIが破綻した高知医療センターを遥かに超える水準です。いったいこの豪華病院の借金をだれが返すんでしょうか。