地域医療再生計画関連の説明会に行ってきました

今年から始まる地域医療再生計画関連事業のうち、病院間連携に関することを中心とした説明会が倉吉で開催されたので出席。他の病院は全て事務長さんとか、そういう事務方の出席者ばかり。
大学は自分たちが現在行っている病院間連携のシステムを拡張した形での連携システムを想定しているようで、県は完全にそれに乗っかった形です。(まあ、医療情報の専門家の主張が通るのはよくある事)。
いろいろ質問してみたりして判明したのは、僕らのような形での医療連携をこのシステムは想定していないと言うこと。複数の病院で連携して一人の患者さんを併診するような形で考えられているという印象です。VPNで接続して各病院内に立てられた外部からの閲覧用のサーバーを通して外部からアクセスしてその電子カルテを操作して中身を全て見るというような仕組みです。複数の病院間でカルテを相互に見るために、他の病院の電子カルテの操作方法も習熟することが求められてしまうのでは?という不安感を感じました。また、我々が紹介を受けた時点ではまだその患者さんのIDは紹介先の病院には作られていないのですが、そういう場合にはこのシステムは上手く動かないようです。そういう状況は想定されていないということのようですが、僕らの紹介患者の大半はこういう状態なんですが・・・

この他にも現在の大学病院からの患者紹介の現状にはまったくマッチしていないところがいくつも・・・きっとそういう形で患者さんが紹介されていると言うことがシステム設計を担当している医療情報部さんには全く伝わっていないんでしょうねえ・・・

その他、医師や看護師の負担軽減のための補助者(クラークさんとか)に関する補助金について、他院の事務さんが質問しておられましたが、県側担当者にもうすこし現場について勉強してもらえたら・・・という印象です。現場を見ずに予算案を作っているのでは?と思ってしまいます・・・果たして50億円の金で鳥取の医療は改善できるのでしょうか?