がんリハのお話

このリハの算定には昨日のエントリーで書いた研修会受講の他に、医師については「ア、リハビリテーションに関して十分な経験を有すること」という要件がついています。
この十分な経験はなんやねん!!ということについては疑義解釈によると「リハビリテーション医学会専門医、認定臨床医、リハビリテーション医学会等関係団体が主催するリハビリテーション医学に関する研修の受講歴があるもの等が該当する」とのこと。

ふーん。。。と思って見ていました。この要件、なかなかハードルが高いかもしれません。がん患者さんのリハビリに興味を持って積極的に取り組んでいる医療機関そのものが少ない上、そういった急性期の施設にリハビリ専任の医師がどれだけいるか、という壁の高さを想像してしまいました。地域の基幹病院でもリハビリテーション科医といいながら、整形外科や神経内科の医師が兼任している(専任を兼任という言葉そのものが???ですが・・・)うえ、これらの医師は「がん」からはある意味一番離れた診療科とも言えますし。

ただ診療報酬が付いたからうちも明日から算定しよう、というだけではどうにもならない制度設計です。逆に言うとそれだけきっちりとした仕事をしているところにのみ報酬をつけます、ということなのかもしれませんが。