地域連携パスの届け出の話

を厚生局で聞いてきました。管理病院(急性期)、回復期の病院、維持期のかかりつけ医の3者が一緒に会議に参加し、それに基づいて届け出をした場合にのみ、地域連携パスの点数を認めます・・・というのが向こうの見解。この地域連携パスの維持期への拡大は流れというか理念としては正しい方向だと思いますが、現実の医療の現場を無視した机上の空論とも言える条件をだされたというのが感想です。

 疑問点を挙げると・・・
1.維持期として老健などの介護サービスも想定されているが、彼らはこの地域連携パスの申請は必要がない。(というか医療保険での請求でないので申請したくてもできない)これはどうすればいいの?
2.大腿骨頚部骨折患者のかかりつけ医は「整形外科」ではなく、もともと持っていた高血圧とかの内科疾患でかかっている「内科医」。彼らに頚部骨折の連携パスに出席してもらうなんて・・・
3.急性期・回復期までなら数も限られているが、紹介状を書く可能性のあるかかりつけ医全部を届け出て、彼ら全員に連携パス会議への出席を依頼?300点を請求可能な紹介が年に1件あるかないかの先生方に年3回とか会議に出席を要求しても出てもらえるとは限らないなあ・・・・

今日、知り合いの神経内科の開業医のDrから電話があり、「先生はパスの会議に出てもらえます?」と聞いてみましたが、「あんまりメリットがないなあ・・・」との答え。時間外にも患者に対応しろとか、いろいろ要求があるなか、さらに首を締めるような面倒事を増やしたい人がどれだけいるのかなあ・・・というのがその先生のご意見。確かに・・・・