これが「僻地医療の厳しさ」・・・

無医村がいろいろ問題となりますが、この「無医村」問題は決して医師だけが原因ではないというお話・・・
「無医化危機 揺れる村」http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20100310-OYT8T01075.htmより。
わざわざこの無医村にやってこられ、献身的に医療を行ってこられた方に対して

「辞意を表した理由を有沢医師は公にしないが、小林宏晨村長(72)は「言われ無き中傷により、心に傷を負わせてしまったことが最大の原因」」とのこと。
具体的には・・・
1.「急患にすぐに対応できるように」と自費で照明を設置。だが、直後に「税金の無駄使いをしている」と言い掛かりを付けた
2.昼食を食べに行く時間が無く、診療所内でパンを買った際、「患者を待たせといて買い物か」と冷たい言葉を浴びせられた
3.自宅に嫌がらせのビラがまかれたこともあった
4.昨年、有沢医師の完全休診日はわずか18日。土日や祝日も村内を駆け回り、お盆期間も診療を続けた。しかし、盆明けの8月17日を休診にすると「平日なのに休むとは一体何を考えているんだ」と再び批判を受けた

とのこと。ため息が出てしまいます。
ちなみにこの先生が赴任する前におられた先生は「ここに骨を埋める気で」と言われていたのが半年足らずで辞職、そして今回も1年で辞意表明とは・・・

この村、医師を招聘する前にこの「モンスター住民」をなんとかしないとどうにもならない気がします。「公共の利益のために」医師の居住権の制限が可能であると各地の政治家さん達は言っておられますが、その主張で言えばこういった「モンスター」さんも「公共の利益のために」村から強制退去可能だと思うのですが・・・

医師不足問題を大きくしているのは実は「地域住民」だということを象徴したニュースです。