もうマスコミは必要な情報提供ができなくなっているのでは・・・`

現在、中医協で来春の診療報酬が論議されています。この会議は政権交代の影響で医師会幹部が切られたということだけが新聞紙上をにぎわせました。医師会のほうはこれを「報復人事」などと非難したことなどもニュースとなりました。しかしこういった「委員を誰にするか」はまさに枝葉末節と言うべきもの。一番興味があるのはそこで何が論議されているのかということです。かつてはそこで話されている内容は取材をしたマスコミからの発表をみる以外に知る方法はありませんでした。この中医協は週に2回というペースで開催されています。その中で誰がどんな意見を出し、どのような論議がなされているのかは大変興味深いものです。新しく選ばれた委員がどんな発言をしているのかは大変重要なニュースの筈です。しかしまったくマスコミで触れられることがありません。すくなくとも「石川遼がどうした」とか、「こども店長」の子が賞をもらったとか、どこかのニューハーフの人が優勝したとか、よりはずっと重要な話題と思うのですが。もうマスコミには期待できないということかもしれません。
 しかし時代はネット社会となり、各種審議会の資料、議事録も公開される時代となりました。それらを誰でも閲覧できる時代がきました。さらには医療情報を提供する各種専門サイトも存在しています。現在、一番の注目はロハスメディカル http://lohasmedical.jp/。会議の中でのやり取りそのものを記事として「実況中継」しています。その間にちりばめられた「辛口」のコメントも含め、その面白さは一番。