研修医マッチングのお話

読売新聞のニュース、「医師研修先、都市部への集中やや緩和」。そういえば昨日がマッチングの結果発表の日でした。東京、北海道、京都、沖縄が減ったというニュースの見出しが「都市部への集中やや緩和」というのは北海道、沖縄は都市部という意味?なんて思ってしまいます。じゃあ我が山陰はどうなのかとさっそく研修医マッチングのホームページをチェックしてみると恐ろしい事実が明らかに。
まずは県全体の数字。島根は31人、鳥取は25人。余裕の最下位とその一個上。まあ人口でいっても少ないほうからNo.1、No.2なのがこの2県なので当然の結果といえば当然なのですが、この各県別の研修医数を見ると読売新聞の見出しに???という気分になりました。

研修医マッチング数の増減でみると、減少した都道府県は
北海道 宮城 秋田 福島 茨城 群馬
東京 神奈川 新潟 静岡 三重 滋賀
京都 大阪 鳥取 島根 岡山 徳島
愛媛 福岡 佐賀 熊本 宮崎 沖縄
です。

どうみても都市部とは言えない九州各県や中国四国地方の県が並んでいます。その中でも我が島根は、47人から31人という驚異的な減少率。実に2/3に減ってしまいました。
同じ地方部で昨年マッチング率で山陰勢と最下位争いをした北陸三県は福井、石川、富山のすべてが20人以上増と大幅に伸ばしているのとは対照的です。単に田舎だから・・・という理由では片づけられないこの研修医減少問題についてどう評価し、来年以降につなげていくのかということなしでは解決できない事柄と思います。