今、どこにどれだけの医師が必要なのか

 「地域医療再生なんとか」ということで3000億円以上のお金が使われます。我が島根は急性期病院から回復期への転院にもヘリを使うとか(https://www.chugoku-np.co.jp/Health/An200908160327.htmlの記事の「回復期の患者を高次医療機関から地域の病院に戻す、いわゆる「下り搬送」での利用」)わけのわからないことを言っておられますが、そもそもドクターヘリで医師不足が解消できると思っている時点で?マークが100個くらい飛んでしまいます。救命率向上目的でドクターヘリを運用するのであれば、ドクターヘリ専門に待機する救命救急医を3交代で準備する必要があります。それだけの医者がいったいどこからわいてくるのでしょうか。
 
 あれもほしい、これもほしい、お金があれば建物も建つし、ヘリコプターも買えるかもしれませんが、それの中身の医者と看護師がいったいどこからやってくるというのでしょうか。
 これから10年後、20年後にこの地域でどれだけの医者が必要なのか、あるいはどれだけの医者と看護師が確保でき、その人数でどういった医療が提供できるのか、そういう戦略もビジョンもなにも無い中、ただ数十億のお金だけがばらまかれるということに恐ろしさを感じる今日この頃だったりします。