医者を「医療職」で雇うのはおかしいのでしょうか?

 毎日新聞によると、これは異常な高額での採用と言うことなんでしょうか?「会津統合病院:12年度新設予定、医師不足解消に高額の「医療職」給与適用 /福島」http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20090626ddlk07040134000c.html
医療崩壊については、奈良県と並ぶ「聖地」福島。県立病院を統合した上で名目上「大学の附属病院にする」という画期的な方法で医師不足を解消するという話でした。この病院に勤務する医者に「医療職」の給与を支払うことがなぜ「画期的」なのでしょう?まるで医者が金の事ばかり考えているかのようなこの報道姿勢が信じられません。

 大学病院の医者は「教育職」ということで学校の先生としての給料になっています。べつに学校の先生として学生を指導するという仕事のみであれば、これについて文句を言う筋合いはないのですが、この統合して出来る病院の先生たちを医学生の教育目的で雇う気は
無いはず。あくまで医者としてこき使うつもり(さらに学生の指導を追加でやれというのは確実ですが)の筈でしょう。「医療職としての給与に大学病院になって学生の指導もしないといけないので学校の先生の給料を手当でつけます。」というニュースなら「画期的」かもしれませんが、もともと医療職として働いてきた医者の給与を「教育職」に下げるとみんな他に行くからもともとの給与水準にしたというだけのことを「高額の「医療職」給与適用」と報道する某毎日新聞の記者のレベルがある意味画期的かも知れません・・・