明日から君は○○科と言われても・・・

 できることと、できないことがあると思いませんか?あるいは、昨日まで内科医だった人間に「今日から僕は脳外科医です。ヨロシク!!」なんて言われても診て欲しくないと思うのですが。
 医師を強制配置する、診療科にも制限を加える、といわれても、できることとできないことがあるのです。今、医師が足りないと騒がれていますが、どこにどれだけ足りないのかというきちんとしたデータを持っている人がいるのでしょうか?公立病院には定員とかいうものがある(らしい)のですが、その医師数が本当に適正なのか、その人数で本当に必要とされいる医療が提供できるのか、ちゃんと検討されているとはとうてい思えません。
 小児科医の必要数、産科医の必要数、救急医の必要数、外科医の必要数、もちろんリハビリ医の必要数も。開業医になる人が多いと言いますが、本当に開業医の方が儲かるとすれば、それはまだ開業医数が足りていないからでしょう。あるいは、勤務医の給料が安すぎるから。
 例えば勤務医の給料が開業医より高くて、仕事も自分の専門性が生かせて、人並みの生活のできる労働環境が用意されていれば、そんなに開業したいとは思わないんじゃないかなあ・・・。