市立松原病院の閉鎖のお話

 医師不足は地方だけではありません。確実に都市部のど真ん中でも起こっています。(そうでなければ都会の「たらい回し」という名の「受け入れ不能」は起こらないはず。)先日突然の廃止の話が出た大阪の市立松原病院。議会で正式に廃止が決まったようです。阪南市立病院より先に廃止になるとは思いませんでした。
 さて、この廃止に関連して「産科医療のこれから」のページに松原市自民党市議団が地域に配布した号外?みたいなチラシが載っています。TVに出てくるのは「廃止絶対反対」を唱える人たちばかりなので、廃止賛成派の人の意見というのが見られて興味深かったです。この地域には多くの民間病院があり、病院が閉鎖になっても困らない、問題ないとのこと。確かにある意味真実でしょうね。ただ、これまで市立病院が引き受けていた患者が押し寄せてくれば、今は問題なく回っている周囲の病院が大変になる可能性があることを考慮して居なさそうな感じが気にはなります。
 ただ、このチラシの中で気になったのは「私たち議員団にも阪大病院、大阪市大病院、労災病院、警察病院、日赤病院などの紹介依頼のほうが圧倒的に多い」という記載。うーん・・・病院への紹介を何故市議会議員がするんでしょう?紹介する側もしてもらう側も何を病院に期待しているんでしょうか?
 議員さんから紹介されようが、行き倒れて救急車で運ばれようが、なんの差別も無く治療するのが医者のシゴトなんですが・・・少なくとも「議員さんの紹介だから特別扱いしてもらえる」なんてことはないと思うのですが・・・