そりゃ怒るでしょ?

 読売新聞の記事より「阪南市立病院、待望の医師はや辞意…給与見直しに反発」http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20081031-OYO1T00215.htm
内科医師が一人もいなくなり、存続そのものが危ぶまれたところから、「歩合給」制度を導入して医師をかき集めたことである意味有名だった「阪南市立病院」ですが、市長選で新たに選ばれた市長さんが「公立病院にはそぐわない」ということで、この歩合制度を廃止すると当選後に発言したことに反発しているということのようです。
 新しい市長さんは「和歌山県医大からまた医師を「派遣」してもらう」というような事を言っておられますが、これは?マークがつきそう。けっして潤沢ではない和歌山のリソースをいやしくも「大阪府」の公立病院に送り込むか?と言われると・・・。
少なくとも内科医師5人が立ち去ればその瞬間、病院が破綻すると思います。(まあ舞鶴みたいに「病院」という名前だけ残っているということは可能かも知れませんが)

ということで、病院のHPをチェック。この給与体系は議会も通っているみたいですね。とすると、市長が「見直す」と言ってもすぐには変わらないかも知れません。しかし、いったん「えさばらまき」で医者をおびき寄せておいて、その「えさ代」惜しくなったからやっぱり止めますという主張をする方がトップにおられる状況でモチベーションを維持して仕事ができるのでしょうか?すくなくとも悲惨な状況の病院に曲がりなりにも医者が来たのはその「えさ」のおかげのはず。舌の根も乾かないうちに「止めてしまう」とか言うようでは、医者も「辞めてしまう」のはしょうがないでしょうね。