公立病院をこのまま存続することの困難さ

キャリアブレインの記事、「赤字病院の再建厳しく−千葉県立病院将来構想検討会」http://www.cabrain.net/news/article.do?newsId=18756&freeWordSave=1に上がっていた千葉県立東金病院の経営状況。

この中で注目すべき数字としては「収入」の欄の「医業外収益」。5億1千万余りのこの収益、昔は「医業外」に病院が何億円もどうやって儲けるの???と思っていましたが、これってようするに一般会計からの繰入金ということ。5億の補助金をもらってなお7億円ちかい赤字がでているということ。要するに12億円の赤字を垂れ流しているという恐ろしい状況という意味です。総費用の86%が人件費ということはもう医業収入よりも人件費が高いという信じられない世界になっているわけです。これを地域に必要な医療を行うための不採算部門を抱えているせいだなどという言い訳がされますが、本当にそうなのか、というちゃんとした検証がなされているとはとうてい思えません。けっして患者がいないわけではなく、その病院に行きたい患者がいないという状態なわけです。そして無意味な年功序列で「正看護師」より給料の高い「准看護師」とか、患者数よりも多い「ただ役場から送られてきた事務員」さんは医療制度がわからないので実質の仕事は「ニチイ」さんの派遣の人がたくさん必要とか。。。

もう根本からの作り直しが必要な状態であることをみんなが認識しないと前には進めない時代はもう目の前に来ているはずです。