銚子市立病院行き詰まった原因の一考察

 なぜ、この病院が行き詰まったのか。一つの原因として考えられることがニュースから読み取れます。
TBSのニュース記事から引用
”「もう涙、涙」、涙を浮かべてこう語るのは○○○○さん、79歳。寝たきりとなっている○○さんは今月、6年間も入院していた市立病院を出ることになりました。理由は病院の休止です。

 「(市立病院に)居たいって言っても居られるわけじゃないし、(別の病院へ)連れて行きます」(夫・○○○○さん、83)

 ○○さんはこの日、ストレッチャーにのせられ、6年間過ごした病院をあとにしました。”
以上、引用終わり。

この病院、”市立総合病院”です。救急車を受け入れる一般病院です。療養病床ができたのは昨年ということでしたので、この患者さんは少なくとも5年、一般病棟に入院しておられると言うことになります。その上、「もう涙、涙」なんて話ができるレベルの方です。今の日本の医療報酬からみると、こういう方が一般病棟におられるということであれば、経営上は大きくマイナスです。逆に言うとこういった患者さんでベッドを埋めているような体制であった事が病院のつぶれる根本原因であったということです。(つまりは事務方が無能であったということ)先日のエントリーにも書いたケースワーカーさん、本当に自分の仕事をきちんとしていましたか?

今の医療制度が悪いのは間違いないですが、少なくとも「不採算部門を抱えているせいで赤字」なのではなく、「運営の仕方が悪くて赤字」ということを把握していないのは問題でしょう。