出水総合医療センター

鹿児島の出水市にある公立病院であるこの病院、300床クラスの総合病院の筈なのですが、何と内科医が4人しかいらっしゃらないとのこと。さらに驚くべきことに来年1月には2人になってしまう恐れがあるというニュースがでていました。「出水総合医療センター常勤内科医4→2人へ」http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagoshima/news/20080926-OYT8T00193.htm
そこまでなら最近よくある地方の公立病院の崩壊ニュースですが、この病院って某福岡にある国立大のN教授が大学医局に頼らずに地元主体で病院運営が上手くいった成功事例として自慢されていた所の筈。ちなみにその話をつい2ヶ月前に聴いたばかりなんですが。。。。さらにはこの病院では「救急や高度医療」を行うことになっているのです。

 その時の話での成功事例は大分の中津、千葉の地域医療計画とかだったんですが、そのふたつもあまり良い話は聞かないところばかりです。

 N教授のお話の中で一番明快で納得できたことは、アクセス、コスト、クオリティの3つを同時に満たすことは不可能という話。日本の医療はこのうちのなにを目指すのかをはっきりさせることから始まるべきなのは間違いないはず。日本中で世界最先端の治療をだれでも受けられるようにするというのなら、その医療費は世界のどこよりも高くするべきであると言うことを認識しなければならない筈です。