臨床研修制度の見直しの話

 今の医療崩壊の引き金を引いたということで悪名高い臨床研修制度ですが、この見直しを行うことが論議されています。その中に研修期間を1年に短縮するという意見があるとのこと・・・。いったいこの国の政府はこの国の医療の未来をどのようなものにしようと考えているのでしょうか。
 どんどん専門化し、進歩していく医学の世界でどんな疾患でも診ることのできる「家庭医」を作りたいそうです。それを育てるための方法として今の研修制度にしたはず(少なくとも表向きはそのはずなので、あらゆる診療科を回り、地域医療とか公衆衛生が重要といって保健所にいったりもさせています)。その研修制度の余波でいろんな問題がおこったことは置いておいて、研修内容そのものがどうであったのか、目的となった「総合的な医療のできる医師」がちゃんとようせいできたのか、という評価、検証がまったくされていないのではないでしょうか。その中で、医者が足りないから研修期間を1年にするという論議は・・・