新病院作りが盛んですが

 いろんなところで新病院建設の話を聞きます。隠岐病院が50億、市立奈良病院は100億など威勢のいい数字が踊っています。しかし、隠岐病院は150床、奈良病院は300床(今度350床)ほどの病院です。1ベッドあたりの建設費が3000万円という高額になっています。今PFIの失敗で話題の高知医療センターなみの金額です。この高額の借金(おそらくほとんどが○○債とかいう借金で作られる)を返すことが出来るのかという視点がないままに行われる新病院建設は大変危険だと思うのですが・・・
 これまでは病院会計は自治体の会計から切り離されていましたが、こんどから一体化されます。公立病院の「赤字」というものの怖いところは、最初から組み込まれている自治体からのお金は「収入」とされていること。たとえば10億円の繰入金がある上で20億以上の赤字が計上されている、僕の住んでいる町の市立病院とかは、通常の企業の感覚で言えば併せて30億以上の赤字となっているということです。こういった事に関する情報はほとんど気にされていませんが、自分で自分の首を絞めるような過剰な装飾の病院になっていないか、常に気をつけないといけないのは間違いありません。