厚生労働省が把握しているのに「無視」している事実

 今、不足している診療科は?と質問すると「産科」「小児科」なんて答えが来ます。ちょっと気が利いてくると「麻酔科」とか「救急」なんてのもあがってきます。しかし、今一番希望者のいない(なり手がどんどん減っている)診療科は「外科」と「脳外科」だったりします。(厚生労働省がだしている医師・歯科医師・薬剤師調査の資料より)。癌撲滅!!とかいっても外科医がいなければ手術はできませんし、4疾病5事業というこれから力を入れます!!といっているなかに含まれる「脳卒中」を診る医者がどんどん減っているのです。これは10年後の医療費予測みたいな、あたるかあたらないかわからない話とは違い、10年後には確実に一番メスが切れる世代の医者がいなくなっているということを意味しています。