AEDを使えなかったことで裁判を起こされるなんて。。。(それも素人が)

とうとうここまで来たのかという訴訟。「胸に打球、救命措置遅れ後遺症と県を提訴」
http://www.shinmai.co.jp/news/20080109/KT080108FTI090011000022.htm

高校野球の練習試合で打球を取り損ねた子が心臓振盪(心室細動と同じ状態)を起こした後、後遺障害が残っているのは引率者が救命措置を怠ったから、という訴えです。
AEDにより一般の人々でも除細動を行うことができるようになったのが2004年7月です。しかしこれが完全に普及しているとはいえません。さらにこのニュースを見ると、この高校の生徒達は心臓マッサージを行ったとのこと。彼等の努力がなければ彼の命は助からなかったかもしれません。その彼等を賞賛して欲しいのです。
 このAEDで助けることを「義務」とするような世界は「人を助けようとする善意」を強制するものであり、これにより訴えられるのは悲しすぎます。そこまでのことをまったくの無償で自分の休みを犠牲にして引率を行っている先生に要求するのは「ナンセンス」だと思いませんか?原告側の訴えのように「野球では球が当たることやそれによる心臓振とうは予測できた」のなら、その保護者はそんな危険な「野球」をさせた責任とか自分の子供に「プロテクター」をさせなかった責任とか予測できていたのに自分用のAEDを用意しておかなかったという重大な責任があるんじゃないでしょうか?

来月、前の職場でまたICLSの講習するからインストよろしく!!という連絡があった直後に読み、なんかみんなの思いとは違うことになっている気がしました。ちなみに来週は自分の職場でBLS講習をします。(一人でやるのでちょっと心配。だれか相棒を見つけないと・・・)