私は奈良県南部の産科をこの3月まで支え続けた大淀病院の先生を支持します。

今日、医療崩壊の象徴のひとつでもある奈良大淀病院の産科を訴えた訴訟の公判が行われたとのこと。いくつかのブログでその公判の様子が書かれています。その内容を読んだ感想はただ一つ「弁護士なんて大嫌い!!」ほとんど光市の母子殺害事件の弁護団と同じような印象です。科学的に正しいかどうかは関係ない世界というのは、こういうのを言うんですね。夜中に今まさに出産しようとしている患者さんの手術ができる脳外科なんていったいどれだけ存在するんでしょう。
さらに僻地の産科医先生@産科医療のこれからhttp://obgy.typepad.jp/blog/2007/12/post_1341_6.htmlによると、
(裁判資料の閲覧を実際にしてこられたとのこと)
以下、引用。
6:00〜CTをとる(6:15頃?)の間の、NSTを今日はじめてみました。
1分3cm。 base line:190  non-reasuring pattern
しかも、緊急帝王切開と同時に、開頭術を同時施行していますが、
児のApgar score 1/6
(専門外の方にはわからないでしょうが、これで救命のみならず
 よく後遺障害がでなかったものです!)
羊水混濁あり、MASになることが十分に予想されたので、挿管と同時に
気管内洗浄実施しています。pH7.172ですね。状態悪い。。。
胎盤病理の結果もみてきました。
胎盤は著明に浮腫状、胎盤梗塞を2箇所おこしていたようです。
浮腫浮腫の胎盤からもわかるように、
相当、児は頑張ったのだろうと思います(;;)。
かなり、状態悪いです。

引用、以上。

 こうやって助けてもらった子供さんが原告の一人となっているというのが悲しい。その子の命を助けるために、お母さん自身、たくさんの医師、看護師などの医療関係者が必死に戦ったからこそ、今ここに存在しているのにもかかわらず、どうして君はそこにいるのだろう。
 以前にもこの赤ちゃんを良く助けられたものだと書いた記憶があるけれど、まさかここまでとは・・・