医師の人件費は本当に高いのか。

財政制度審議会とかそういったたぐいの人たちがおっしゃるには病院はさらなる合理化が必要だそうです。特に人件費比率の高さが問題で、これが公立病院の赤字の原因だそうです。先日、こういった公立病院の経営改善のためのガイドラインみたいなのがでました。ベッド稼働率70%を切っているところではベッドを削減するか、診療所(19床以下は診療所となります)にしなさいというものでした。この関連資料によると民間病院に比べ、一際高い人件費比率となっていました。この人件費を減らさないと黒字化はできません。ということで医師の給与を減らさなければ・・・ということのようですが、本当に公立病院の医師の給与が高いせいで赤字となっているのでしょうか?公立病院の医師の給与が高いなんて話はあまり聞いたことがありません。待遇が良ければ、公立の病院から民間病院に医者が逃げるということはそんなに起こらないはずですし。ただ「人件費」ではなくて、人件費の中身のチェックをした上で何が無駄なのかを評価しないと。医師の給料=病院の人件費ではないのです。