厚生労働省は専門医を増やすの?減らすの?

朝日新聞の記事「初のがん基本対策 柱は死者数2割減、生活の質向上」http://www.asahi.com/health/news/TKY200705300147.html
がんの死亡率を20%減らす、日本中、どこでもガンの専門医に診てもらえる、無料で心のケアを受けられる、化学療法専門医、放射線治療専門医による治療が受けられる。。。。素晴らしいことだと思いますが、その医者はどこから沸いてくるのでしょうか?そして無料で患者や患者家族の相談を受けるスタッフの給料は誰が負担するのでしょう?緩和ケアはとても重要な医療で、単に終末期のみでなくその治療経過全ての時期で緩和ケアを受けられるようにしていくことが必要とされています。ということは、今でさえ激務である緩和ケア医療スタッフの増員なしではこういった医療を実現することは不可能です。
この話には、その実現に必要な具体的な医師数や看護師数がまったく示されていません。そしてそれにかかる費用がいくらかかるのか、どこから捻出するのかということもまったく示されていません。「10年で20%減らす」という数字だけ華やかで実効性が担保されていないその姿は二酸化炭素排出量を6%減らすと言っていた京都議定書に対して口ばかりで何も対策をとらないことによく似ています。(そしてその数値目標を直前になって見直すなんてことをやっているようです)
専門医指向がけしからん!!「総合医」を作る!!とか言ってたはずですが、今度は「ガン専門医」「化学療法専門医」「放射線治療専門医」を増やすとか・・・???専門医を減らすの?増やすの????