柳沢さんのこの大失言が何故問題にならないのか?!

 この週末は、1日中、ネットにつながったまま過ごしています。明日は病棟で亜急性期の勉強会をしないといけないので、本当はその資料作りをしないといけないのですが、ぐずぐずと過ごしています。
 その中で目を疑うような言葉が・・・国会での答弁です。これが失言でなければ、つまりうっかり言った言葉でなく、厚生労働省の官僚とともに練った答弁だとしたら、彼とその部下が、今日本中で起こっていることをどのように考えているのかということが浮かび上がってくるのです。
「産科医が減少しているのは、分娩件数の減少と比例していて、分娩件数あたりにすれば産科医数は特に減っていない。従って、産科医療は病院のネットワーク化で効率化すれば十分に対応できるはずだ。」
じゃあ、なんで一晩中眠ることの出来ない状況のまま翌日、仕事をこなさなければならない人間がこれだけいるのでしょうか?そして都会でさえ、出産の取り扱い施設がなくなり、分娩予約の取れない妊婦さんがあふれている現実をどうとらえているのでしょう。さらにそもそもあなたの仕事は、今よりも分娩数を増加させる事じゃないの?もう、言ってることが論理破綻している気がします。
 大野病院の事件は特殊なものだと認識しているようですが、現場の医師は明日は我が身と思っているのです。今までに危なかったこと、下手すれば死亡や重い後遺症につながるようなトラブルに巻き込まれたことのない人間は、それこそ医師免許をとってすぐに厚生労働省に入った奴等くらいじゃないでしょうか。
と、腹の立ったニュースでした。というか、これがなぜTVで大きく問題として取り上げられないかが問題だー!!