医療崩壊・・・

この1週間、NHKは医療問題を集中的に取り上げていました。
新しい臨床研修制度、過酷な勤務状況、医療費の抑制などNHKの特集の中でも取り上げられていた問題は最後の引き金を引いたのは間違いないと思います。そして忘れてはいけないのは、このところ増してきている医療訴訟、逮捕の異常さでしょう。特に民事ではなく、刑事事件として医療を扱うことは、実際の医療の現場で働くものとしてそれがもたらすメリットはいったいどこにあるのか?と考えてしまいます。
昨日のNHKの番組は流れからして、NHKの最初の意図(患者対医者、勤務医対開業医という対立での構図)を外れてしまったという意味で画期的だったと思います。明らかな労働基準法違反状態の外科医の仕事内容についてまったくコメントしない厚生”労働”省の事務次官には笑ってしまいました。さらに週4日の当直をこなしているというDrの生活についてどのように感じておられるのでしょうか?


この本は、よくある危機感をあおったりするだけの本ではなく、現場の医師の声を冷静に届けているという意味で画期的なものだと思います。

医療崩壊―「立ち去り型サボタージュ」とは何か

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